世界の医薬品市場において、バイオ医薬品の台頭はめざましく、売上上位10品目の半数以上を占めています。多数の企業が独自の新薬開発でしのぎを削っており、技術革新のスピードへの対応が、これまで以上に重要なポイントであることは言うまでもありません。
近年の医療費に関する各国の議論を鑑みると、イノベーションが抑制されることなく、画期的な新薬をいち早く上市するためには、組織全体で生産性向上に取り組むことが必要です。
こういった背景から、長らくバッチ生産が主流だった医薬品業界でも、生産性向上の観点から、連続生産が取り入れられ始めています。現在すでに化成品の5品目がFDAから承認を受け、連続生産で製造されていますが、2018年11月のICHシャーロット会合において、Expert Working Group(EWG)として正式にQ13のガイドライン作成が決まったことで、バイオ医薬品においてもこの流れは進むと予想されます。
一方、バッチ生産の製造方法は残しつつ、1ラインでの製造量を小さくし、複数のラインを並列して導入する戦略、連続技術を一部のみ導入する戦略など、現在はさまざまな生産方法が生み出されています。
本セミナーでは、海外製薬企業の連続生産をはじめとした設備導入の戦略とともに、導入の背景、コスト効率、成功したポイントなどの実例を紹介して参ります。また、広く普及しつつあるシングルユース技術において、未だスタンダードができていない項目もあり、弊社が業界団体や規制当局とどのようなものを作ろうとしているのかについてお話しする予定です。
また、近年の医薬品開発および製造において、多くの企業が模索を始めているアプローチ「Quality by Design (QbD)」 についても、最新動向を紹介いたします。
開催概要
日時 | 2019年10月8日(火)10:30~(10:00受付開始) |
会場 | AP新橋 3階(東京都港区新橋1-12-9 A-PLACE新橋駅前) |
アクセス | JR新橋駅 銀座口から徒歩1分 東京メトロ銀座線/都営浅草線 新橋駅 5番出口スグ 都営三田線 内幸町駅 A2出口から徒歩4分 |
募集定員 | 70名(先着順) |
対象 | バイオ医薬品開発・製造に携わっている方および将来関わりたいと考えている方 |
参加費 | 無料(事前参加登録制) |
言語 | 英語(同時通訳あり)、日本語 |
Emmanuel Ligner, President and CEO, GE Healthcare Life Sciences
Dr. Parrish Galliher, CTO, Upstream and Founder Xcellerex Inc., GE Healthcare Life Sciences
Jun Hu, Director II, Technology and Process Development, WuXi Biologics
Peter Hagwall, Product Strategy Manager, Process Development Tools, GE Healthcare
Bill Whitford, Strategic Solutions Leader Cell Culture, Bioprocess, GE Healthcare Life Sciences
Jeffrey Carter, Strategic Project Leader, Bioprocess Single-use & Enterprise, GE Healthcare Life Sciences
Peter Hagwall, Product Strategy Manager, Process Development Tools, GE Healthcare
講演終了後には懇親会を開催します。ネットワーキングの場としてご活用ください。
※セミナー演題および内容は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
XDR-10 to 2000 Single-Use Bioreactor
インペラ内蔵型のシングルユースバイオリアクターです。各モデルとも培養ボリュームの範囲が広く、4.5~2,000Lまでの製造向け培養のスケールアップが容易です。基本的なオプション構成によりタンク内条件の正確なモニタリングが可能で、バイオ医薬品製造での培養アプリケーションに適しています。
MabSelect PrismA
これまでの製品に比べ、動的結合容量(DBC)とアルカリ耐性が大幅に向上しました。高いDBC は抗体医薬品製造における初期精製のスループットを増加させ、現在も高タイター化が進むアップストリーム工程へ対応し、ダウンストリーム工程におけるボトルネックを解消する可能性があります。
ÄKTA pilot 600
ÄKTA pilot 600は、バイオ医薬品のプロセス開発、スケールアップ・スケールダウン、小規模製造のために開発された高性能のベンチトップ型自動クロマトグラフィーシステムです。コストやスピードはバイオ医薬品製造において注目すべきポイントです。AKTA pilot 600は、それぞれのプロジェクトニーズにフィットするよう調整が可能で、コストとスピードの改善のお手伝いをします。